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テスラは遍在する 2003
warden  テスラは世界中のアーチストやクリエーターを刺激しつづけており、その名前はあらゆるジャンル、メディアに登場しています。ここではそんなテスラとメディアの関係を思いつくまま、気づいたときに紹介していきます。
 不定期更新ですが、できるかぎり新しい情報を取り入れていきたいと思っています。皆様もどこかでテスラを発見されましたら、ぜひ、情報をお寄せください。
日 付 「Mr.オカックの超魔術」でテスラコイルがフル回転(10.3)

2003.10.3

 10月3日(金)午後7時放送の「Mr.オカックの超魔術」でテスラコイルが大活躍でした。指揮者を演じるオカック(岡村隆史)のタクトから無数の放電がほとばしるところなど、バラエティとはいってもぞくっときました。タイトルバックでも放電が使われていましたが、やはりCGとはちがったすごみがありますね。
 いまでもこれだけのインパクトがあるのですから、100年前にテスラのパフォーマンスを見た人たちはさぞびっくりしたことでしょう。
 ふだんはこの時間にテレビを見ることはあまりないのですが、今夜はラッキーでした。

スカイパーフェクTV・Ch765「偉人たちの夢」にテスラ登場

2003.8.29

   スカイパーフェクTV 765ch「偉人たちの夢」にテスラが登場する予定です。放送は2003年9月18日16時〜(29分)。ほかにインターネットhttp://sc-smn.jst.go.jp、CATVでも放送されます。
 この番組は「科学技術振興事業団」提供の「サイエンスチャンネル」内のプログラムで、科学史上の偉人たちの業績を映像とイラストで紹介するものです。これまでに70人以上の科学者が登場しています。物理、化学などの分野が多く、技術者は少ないのですが、エジソン、マルコーニ、ライト兄弟などの名が見えます。
 テスラもこういうラインナップに加わるようになったかと思うと、感慨深いものがあります。
 それとおはずかしいのですが、所長もちょこっと出演しています。まあ、のぞいてみてください。


フジTV「たけしの斎藤寝具店」にテスラ登場

2003.8.25

 フジTV「たけしの斎藤寝具店」(8月22日1:20〜1:50)にテスラがちょこっと登場しました。余り期待していなかったのですが、どうしてなかなか収穫がありました。それはたけし氏のテスラに関するうんちくを聞けたことです。たけし氏の番組では何回かテスラを取り上げているので、それで身につけた知識かとも思いますが、東日本と西日本の周波数のちがいなど、なかなか秀逸でした。
 ヒントの写真ですが、わたしは30代のものを押したのですが、80代のものが選ばれました。あれも迫力があってよかったですね。


白夜書房「HACKER JAPAN」9月号にテスラの紹介記事

2003.8.10

  「HACKER JAPAN(ハッカージャパン)」(白夜書房)という雑誌の9月号にテスラの紹介記事が掲載されました。
 プロジェクトXをもじった「プロジェクトX(バッテン)」というシリーズの第10回で、筆者は牧野武文氏。所長は牧野さんと編集の吉田篤史さんの取材を受け、写真も小さく載っています。
 万年パソコン初心者の所長は、「HACKER(ハッカー)」と聞いただけでちょっと緊張してしまうのですが、聞き上手のお二人の前で、楽しくお話しさせていただきました。内容はしっかりしていますので、ご興味のおありの方は手にとってみてください。


「世界仰天ニュース」、放送後の反響の大きさにビックリ

2003.7.31

 一夜明けて反響の大きさに驚いています。HPのアクセス数は6年間で7万5千件程度でしたが、放送が終わってから20時間ぐらいの間に8千件以上のアクセスをいただきました。メールも多数いただき、本の注文もだいぶきました。あらためてテレビの力を確認したしだいです。
 反響を知るために、インターネットの関連サイトや2ちゃんねるのスレッドもひとめぐりしてみました。放送内容に関してはおおむね好評だったようです。エジソンに対する憎悪と同情、テスラに対する賞賛と反発、素朴に感動する人、驚くほどの博識を披露する人もいたりして、驚いたり、感心したりと、とても参考になりました。
 ドラマ部分の内容について少しふれます。
 テスラの役者は「うっちゃん(内村光良)」じゃないかという声もありましたが、背が低いことをのぞけば悪くなかったと思います。しかしなんといっても、最大の功労者はエジソンの役者でしょう。風貌もさることながら、その迫力と熱演に引き込まれました。あの演技があったからこそテスラの努力と勝利もより輝いたのでしょう。
 随所に差し挟まれるナイアガラの銅像、テスラの生家などの映像がリアリティを高めていました。エジソンの実写フィルムも効果的でした。その反面、実際のテスラの映像がないのがちょっと残念でした。(どこかに眠っているなんてことは、やはりないだろうな・・・・・・)
 全体の構成は交流システムの発明から、交流システムの勝利まで。彼の業績の半分くらいですね。後半の無線にかかわる部分を描いたら1時間あっても足りなかったでしょう。別の機会を待ちたいと思います。
 スタジオでは、米村でんじろう氏の実験パフォーマンスがなかなか見せました。馬場アナがエレキテルで飛び上がるところなどつい笑ってしまいました。テスラコイルの放電もかっこよかったですね。
 ところで、2ちゃんねるを読んでいると、ビートたけし氏の番組(「こんなはずでは」)のぱくりではないかという声に遭遇しました。たしかに彼の番組でも4月に同様の企画をやりましたが、ぱくりというのはまったくの誤解です。
 わたしはどちらの企画にもかかわったのでわかりますが、日本テレビの企画はテレビ朝日の企画と同時進行だったことを確認しておきたいと思います。
 視聴率的には野球延長や「トリヴィアの泉」の怪物番組化で、いくらか苦戦したようですが、スタッフはこのような良質の番組を製作したことを誇ってよいと思います。できれば再放送を期待したいところです。
 最後に、放送を見てこのページにきた皆さん。テスラをよく知ってください。そしてテスラの魅力にもっともっとはまってください。


「世界仰天ニュース」感動の1時間
2003.7.30


 いやー、がんばりましたね。日本テレビさん。これまでのテレビのテスラ紹介番組では最良の出来だったのではないでしょうか。素直に感動しました。
 番組の質のよさは端的にアクセス数にはねかえっています。
 余韻が醒めないので、感想は気分が落ち着いてからアップします。とりあえず、

 1.大変すばらしい出来でした。
 2. 一部にテレビ的な誇張や脚色がありましたが、大筋ではまったく問題ありません。
 3.もちろんエジソンは偉大な発明家です。

 以上、3点を確認して、ちょっと飯を食います。それからもう一度ビデオを見直して、感想を書きます。


「世界仰天ニュース――テスラvs.エジソン」本日放送

2003.7.30

 いよいよ本日放送です。新聞のテレビ番組欄の一部には、エジソンの名前しか出てないものもありますが、だいじょうぶ。主人公は間違いなくテスラですから。
 もう見られた方もいるかもしれませんが、番宣でテスラの顔が画面いっぱいに映ったときには感激しました。これで何百万人の日本人にテスラの名前と顔を覚えてもらえそうです。
 では、ファンの皆様、くれぐれもビデオの準備をお忘れなく。ただしナイター延長の場合は時間が繰り下がりますのでご注意ください。


ケン・ラッセルの「テスラ伝記映画」続報

2003.7.26

 昨年の今頃お知らせしたケン・ラッセル監督のテスラ伝記映画「キャサリンとテスラ Tesla & Katharine」ですが、順調に製作が進行しているようです。HP等の経過報告が、以前の「pre-production」(準備中)から、最近「in production」(撮影中)に変わったからです。
 この春、ケン・ラッセル自身がインタビューに答えて、夏にはクランクインしたいと語っていましたから、その情報とも合致します。
 テスラとキャサリンの役者が誰なのか、大変興味があるところですが、残念ながらまだ情報がありません。以前のテスラ映画("The Secret of Nikola Tesla" 1980.)ではオーソン・ウェルズがJ・P・モーガン役をつとめました。この映画でも大物俳優の起用はあるのでしょうか。
 ラッセル監督は、同じインタビューでジャック・ニコルソンはテスラをやるには年を取りすぎているなどと言っていたとか。いずれにしろ楽しみです。
 また情報がはいりましたらお知らせします。

 テスラ映画のサイト
 http://www.teslamovie.com/



「世界仰天ニュース」テスラ特集・詳報!!

2003.7.24

 7月30日(水)放送の日本テレビ「世界仰天ニュース」(21時〜)のテスラ特集の続報です。
 夏休み科学スペシャルということで、内容はやはり「電流戦争」でのエジソンとのからみが中心となるようです。ゲストは石原良純、賀来千香子の両氏。
 スタジオでは、科学実験家米村でんじろう氏によるテスラコイルのパフォーマンスが行われる予定です。
 石原氏はすさまじい放電に驚いて、あのどんぐり目を見開いてくれるでしょうか。賀来さんはあのハスキーな声でテスラの名を呼んでくれるでしょうか。
 鶴瓶氏と中居氏は見事な感電リアクション芸など見せてくれるでしょうか。
 個人的にはドラマ部分のテスラの俳優が気になるところですが・・・・・・。
 最後にテスラファンの2ちゃんねる戦士の皆様にお願いです。当日の実況chで「テスラ来たーーー!!」とか「電気椅子来たー−−!!」とか盛り上げていただけないでしょうか。わたしもふだんはROM専門ですが、今度はちょこっと参加したいと思っています。

「世界仰天ニュース」HP
http://www.ntv.co.jp/gyoten/


白装束集団(パナウェーブ研究所)騒動とテスラ 
2003.7.23

 今年の4月から5月にかけてマスコミを騒がせた「パナウェーブ研究所」とテスラに関して書いた文章を一カ所にまとめてみました。


ふたりの天才、テルミンとテスラ
2003.7.20

 7月19日の「世界ふしぎ発見!!」(TBSテレビ)で電子楽器「テルミン」の発明者レフ・テルミン(1896-1993)の特集をやっていました。テルミンのことは以前から知っていましたが、今回、あらためてテスラに似ているなと思いました。
 神童の少年時代、画期的な発明、アメリカでの成功、陰謀、不遇な晩年、再評価・・・・・・。最後の不老不死発言も、テスラの晩年の発言を思い起こさせました。写真で見るかぎり風貌もよく似ています。
 ふたりの間には現実的なつながりもあります。テルミンが電子楽器の最初のアイデアをえたのは、少年時代にテスラコイルによる実験を行ったときだと言われています。コイルと人の位置によってコイルから出るハム(交流雑音)が変化することに気づき、これがのちの発明につながったというのです。
 初期のテルミンにはテスラコイルが使われていたとも言われています。
 楽器のミステリアスな音色そのままの天才発明家の生涯は、テスラファンならきっと興味をもつでしょうね。


7月30日、日本テレビ「世界仰天ニュース」で一時間たっぷりテスラ!!

2003.7.5

 7月30日(水)、日本テレビの人気番組「世界仰天ニュース」(夜9時放送)でテスラがふたたび取り上げられます。「数々の発明で世界にその名を轟かせるトーマス・エジソン。しかし、その影には彼にも負けない発明家、ニコラ・テスラがいた!テスラVSエジソンの知られざる発明バトルとは!?」(「番組HP」から)というわけで、一時間たっぷりテスラが楽しめそうです。
 所長も相変わらず資料等で協力させてもらっています。
「世界仰天ニュース」HP
http://www.ntv.co.jp/gyoten/


八谷和彦さん、ラジコン飛行機「メーヴェ」の飛行実験に成功

2003.6.3

 メディア・アーチスト八谷和彦さんが6月1日、ジェットエンジン搭載のラジコン飛行機「メーヴェ1/2」の飛行実験に成功しました。メーヴェといえば宮崎駿の「風の谷のナウシカ」でヒロインが乗るグライダーの名前。その名の通り、幅4・4メートル、重さ約20キロの白い機体はアニメをイメージしてつくられたということです。
 阿蘇郡阿蘇町の飛行場での飛行実験には約三百人の若者がつめかけ、3分間にわたる飛行をかたずをのんで見守り続けました。
 八谷さんといえば、かつてこのHPでも紹介させていただいたことがありますが(「リンクページ」参照)、1995年、テスラにインスパイアされた「ワールドシステム」という作品で話題になったアーチスト。その八谷さんが旺盛な創作意欲で新分野を開拓しつづけているのを知るのはうれしいかぎりです。
 ところでラジコンの発明者はいうまでもなくテスラ。八谷さんにはテスラのテロートマトン飛行体もつくっていただきたいというのはファンの勝手な願いです。


テレビ朝日「ビートたけしのこんなはずでは!!」にテスラ登場

2003.4.20

「こんなはずでは」放送(4.20)
 4月19日、テレビ朝日新番組「ビートたけしのこんなはずでは!!」(毎週土曜、PM8:00〜)の第一回放送分が放送されました。皆さんはご覧になりましたか。感想はどうでした。
 所長はちょっと複雑です。テスラを紹介してくれたのはありがたいのですが、エジソン対ウェスティングハウスという感じに編集されていたのがちょっと残念。電気椅子に焦点を当てるための工夫だということはわかります。でも、もう少しテスラ寄りで紹介してほしかった・・・。
 それはそれとして、やはりテスラはカッコいいですね。顔写真や放電の写真は見慣れているはずなのに、テレビの画面いっぱいに写ったときには思わずゾクッとしました。テスラのスター性をあらためて確認したしだいです。
 所長のところには他からもいろいろオファーがきていますが、次はテスラ中心でいきたいですね。

  • テスラ登場、続報(4.16)
     テレビ朝日新番組「ビートたけしのこんなはずでは!!」(毎週土曜、PM8:00〜)の第一回放送分(4月19日)にテスラがちょこっと登場するとお知らせしましたが、その続報です。
     出番は番組のコーナーのひとつ。エジソンの「こんなはずでは」を取り上げるなかで、そのライバルとして登場する予定です。所長も資料等で協力させてもらいました。
     出番はそれほど多くないと思いますが、よければチャンネルを合わせてみてください。

  • 4月新番組にテスラ登場?(4.11)
    4月19日から始まるテレビ朝日の新番組「ビートたけしのこんなはずでは!!」(PM8:00〜)の第一回放送分にテスラがちょこっと登場するかもしれません。詳細は放送日が近づいてからお知らせします。


    エジソンの陰謀か?!  「交流・直流」が中学校理科教科書から除外

    2003.4.14

     4月3日、文部科学省は教科書の検定結果を公表したが、「ゆとり教育」にそって多くの基本項目が中学から高校へ移された。理科の教科書では「力の大きさとばねの伸び」や生物の進化などと並んで、交流・直流の項目が移された。
     これを知ったとき一瞬、文部科学省に巣くう「エジソン派」の陰謀かと疑ってしまった。 エジソンの名声を保ち、テスラの名誉回復をさせないための・・・・・・。
     まっ、妄想はさておき、交流と直流の違いくらい中学でおしえてもいいのではないかな。身近なところから基本を理解させるのが、教育のいちばんの近道だと思うから。


    日本の技術で「テロートマトン」実現!! マイクロ波ロケットの実験成功

    2003.4.13

     東京大学大学院工学系研究科の小紫公也助教授らの研究グループが、マイクロ波を利用した小型ロケットの打ち上げ実験に成功した。このロケットは、打ち上げコストを現在のロケットの百分1以下にできる可能性があるという。
     ロケットの推進原理はマイクロ波をパラボラ型の物体に向けて発射し、高温のプラズマを発生させ、その部分の空気を爆発的に膨張させて推進力を得るというもの。
     試算では、重さ100キロの衛星を第一宇宙速度まで加速するには、数ギガワットの電力を1分間供給するだけでよく、電気代に換算して数百万円ですむという。
     このニュースを見て、すぐにテスラのテロートマトンを思い浮かべた人はなかなかのテスラ者です。テスラは1910年代に反動力によって推進させられ、無線エネルギーによってエネルギーを供給・制御されるロケット飛行体を構想しているからです。そのアイデアが日本で実現されるというのはなんともうれしいですね。(「日本工業新聞」から)


    米空軍、イラク戦でテスラ兵器(電磁波爆弾、E-Bomb)をついに使用か

    2003.3.26

     米CBSテレビは、米空軍が電磁波で敵の通信機器などを破壊する高出力マイクロ波兵器(「E-Bomb」 「電磁波爆弾」)を史上初めて使用した可能性を指摘した。
    3月25日から26日未明にかけてバググダッド市南部に対して行われた空爆の際、イラク国営テレビ局が数時間放送不能に陥った。これは米空軍が「E爆弾」を使用したためではないかとCBSテレビでは指摘している。
     この爆弾は一時的に強力な電磁波を発生させることでコンピュータや通信機器をまひさせるもので、ハイテクウォーズに大きな威力を発揮するとされている。しかし、米国防総省はまだその存在を認めていない。
     続報では、この放送事故は電磁波兵器によるものではなく、放送局の近くに着弾したトマホークミサイルによるものではないかとの説も浮上している。


    ◎テスラ記念協会、テスラの誕生日を「テスラの日」とするよう国連に提案

    2003.3.21

     ニューヨークに本部を置く「テスラ記念協会」はテスラの誕生日に当たる7月10日を「テスラの日」とするよう国連に提案しています。
     協会がアナン事務総長らに送付した書簡には、テスラの業績ととともにその制定意義が次のように記されていました。
    「〈テスラの日〉は科学と進歩、そしてあらゆる国家と宗教の友愛を意味する日となるだろう」
     協会はポスターも制作し、HPで世界中のテスラファンがこの要望に賛同するよう求めています。
     昨今は国連の存在意義も揺らいでいますが、テスラが世界をつなぐ絆になるというのは素敵なことではないですか。生前のテスラも、無線による情報通信によって世界が平和的に結ばれることを夢見ていたわけですから。
     HP製作者も折りを見て、賛同と励ましのメールを出したいと思っています。

     Tesla Memorial Society
     http://www.teslasociety.com/index.html


    ◎対イラク武力行使でテスラ兵器使用?

    2003.1.21

     アメリカによる対イラク武力行使の可能性が高くなっていますが、米「タイム」誌によると、その際、強力な電波で電子部品を破壊する「高出力マイクロ波」(HPM)(E-bomb)が使用されるかもしれないとのことです。
     この秘密兵器は、投下後に強力な電磁パルスを放出して近距離の電子部品やコンピュータなどを破壊、各種システムに障害を起こすことができ、ミサイルに搭載して使用することも検討されているそうです。
     しかしこれはまさに20世紀に語られた殺人光線そのままです。
     殺人光線の具体的アイデアが最初に提出されたのは1920年代です。ある発明家が、電波を投射して数キロ先のタンクや航空機、艦船などの機能を奪う光線兵器を発明したと発表したのですが、その際、テスラが先駆者に擬せられたことはすでにごぞんじでしょう。テスラ自身も1930年代に自らそれに類する兵器について言及しています。
     旧日本軍の殺人光線研究でも、レーガン大統領のSDI構想の指向性ビーム兵器でも、テスラの名が取り沙汰されました。悲しいことに、テスラのアイデアはミリタリーテクノロジーの地下水脈になっているようです。「2ちゃんねる」の「ニュース速報+」のスレッドでも、早速、テスラの名が挙げられていました。
     今回の場合は「殺人」ではなく、システムの機能停止が目的なのが救いですが、ただこの手の平和的兵器というのが、案外くせ者なのですね。電子機器にたよる現代戦ではその破壊が人的被害に結びつくことは容易に想像できますから。
     この兵器が実際に使われ、新聞の見出しやテレビのテロップにテスラの名前が踊るところを想像して、ちょっと暗い気分になりました。
     どうしても名前を出したいなら、飛鳥昭雄くらいにしてくれ!


    ◎高効率スイッチング回路「テスラ・コンバータ」に関する記事の訂正!

    2003.1.14

     昨年末掲載した「「トランジスタ技術」12月号に「高効率スイッチング回路「テスラ・コンバータ」誕生」と題する記事の紹介に誤りがありました。ライセンス供与を受けた会社の名前を「イースター電機工業梶vと書いてしまいましたが、正しくは「イーター電機工業梶vでした。ここにつつしんで訂正させていただきます。
     ご指摘をいただいたTAROさんによれば、同社は「スイッチング電源の専業メ−カ−」で、「電源の効率はη(ギリシャ文字:イ−タ−)で表すため社名にしたと思われます」とのことでした。貴重なご指摘をどうもありがとうございました。




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