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テスラは遍在する 2021
warden テスラは世界中のアーチストやクリエーターを刺激しつづけており、その名前はあらゆるジャンル、メディアに登場しています。ここではそんなテスラとメディアの関係を思いつくまま、気づいたときに紹介していきます。
 不定期更新ですが、できるかぎり新しい情報を取り入れていきたいと思っています。皆様もどこかでテスラを発見されましたら、ぜひ、情報をお寄せください。
2021.11.20:「テスラ」新硬貨で深まるセルビアとクロアチアの確執
2021.1.10:イーサン・フォークのテスラ伝記映画、3月26日、日本公開決定


★「テスラ」新硬貨発行で深まるセルビアとクロアチアの確執(11.20)
テスラ博物館  セルビア共和国の中央銀行総裁はこの夏、ニコラ・テスラがクロアチア共和国の新硬貨に描かれるのを阻止しようとしました。バルカン半島で隣接するセルビアとクロアチアはテスラのレガシーを巡って長年、競い合うように建物や記念碑、通りなどにその名前をつけ合ってきました。
 これにはテスラが民族的にはセルビア人で、生地は現在のクロアチアだという出自が関係しています。加えて、1990年代に旧ユーゴスラビア解体に伴って両国の対立が激化し、武力衝突に発展したことが背景にあります。
 そんな中、7月にクロアチア中銀が実施した国民投票で、2023年に予定される単一通貨ユーロ導入の際、新硬貨に描かれる人物にテスラが決まりました。これに対し、セルビア国立銀行総裁は、欧州委員会に「適切な措置を講じる」と宣言。クロアチア当局者も報復的なコメントを発表しています。
 セルビアはすでに紙幣にテスラの肖像を何度も使っており、記念硬貨も発行しています。両者の因縁や確執もわかります。しかし、テスラを愛する第三者としては、ともにレガシーを受け継いで、前向きなテスラ啓蒙活動を展開していただきたいものです。
 それにテスラ自身、自分は生まれはクロアチアだが、民族的にはセルビア人だとして、両者の友好関係を強く望んでいました。両国にはその言葉を噛みしめて、冷静な対応を望みたいものですね。

★テスラ伝記映画「テスラ エジソンが恐れた天才」、3月26日本公開決定(1.10)
ホーク映画  マイケル・アルメイダ監督の「テスラ エジソンが恐れた天才」がこの春(3月26日)公開と決定しました。
 試写で見た印象では、二コラ・テスラの半生をテーマにしたひねりの効いたドキュメントといった感じです。テスラにまつわる重要なエピソードはほぼ網羅され、エジソンとの角逐もよく描かれていました。
 エジソンとのアイスクリームのなすり合い、ウェスティングハウスとの友情エピソードなど印象的なシーンも多数ありました。後半の無線送電の部分は、少し悲しい没落のエピソードになりますが、それも含めてテスラということでしょう。
 アン・モルガンやサラ・ベルナールとの恋愛エピソードは少し弱いかなと感じましたが、そこが発明一筋の異端者の悲しいところでしょうか。
 イーサン・フォークのテスラは、内気で繊細なテスラの静のイメージをよく表現していました。エジソン、ウェスティングハウス、モルガンもそれぞれ適役でした。
 全体的には最後までわくわくしながら見られたので、こんな時代ですが、多くの人に映画館に足を運んでもらいたいと思います。
 この作品を機にテスラブームが盛り上がるとすれば、こんなにうれしいことはありません。  

詳しくは公式ホームページをご覧ください。

 


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