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テスラは遍在する 2004
warden  テスラは世界中のアーチストやクリエーターを刺激しつづけており、その名前はあらゆるジャンル、メディアに登場しています。ここではそんなテスラとメディアの関係を思いつくまま、気づいたときに紹介していきます。
 不定期更新ですが、できるかぎり新しい情報を取り入れていきたいと思っています。皆様もどこかでテスラを発見されましたら、ぜひ、情報をお寄せください。
日 付所長、慶応大学の講演で悪戦苦闘
2004.11.12


 この10月、慶応大学文学部でテスラについて講演してきました。SFの権威で、「情の技法U」という総合講座のコーディネーターを勤める巽孝之教授のご縁で講師に招かれたのです。
 所長と巽教授とは旧知の間柄で、かつて(もう20年以上前のことです)はSFの研究仲間として親しくおつきあいさせていただきました。最近はSFから遠ざかっている所長ですが、SFという媒介項がなければテスラと出会うこともなかったと思うと、感慨もひとしおでした。
 慶応大学といえば4年前にも工学部で講演させてもらったことがあります。今回は文学部ということで内容を合わせたつもりでしたが、もともと人前で話すのが不得手な所長は大いに苦戦しました。巽教授や院生の皆さんのサポートでなんとか終えることができました。
 このような機会をつくっていただいた巽先生にあらためて感謝したいと思います。


志村幸雄「発明力の時代」で発明を知る

2004.10.31


 技術評論家の志村幸雄氏が出版した「発明力の時代―夢を現実(かたち)に変えるダイナミズム」(麗澤大学出版会)は広い視点から発明の意義を捉え直した好著です。内容は第一部「発明の方法論」、第二部「哲人エンジニア列伝」の二部構成になっています。方法論と実践編ですね。後者にはエジソン、ライト兄弟、豊田佐吉などと並んでテスラも紹介されています。
 とくに読み応えのあるのは一部の方法論編でしょうか。半導体専門誌の編集長を長く務めた経験と蓄積に基づいて、発明の歴史的意義と未来が的確に捉えられています。
 所長のように異端、変わり種ばかり追っていると、発明観や技術観もおのずと偏りがちです。その点筆者は奇をてらわず、技術・発明のあるべき姿を豊富な実例に基づいて追求しており、説得力があります。
「発明とはなにか」を知りたい人、発明家の発想に学びたい人には最適の入門書といえるのではないでしょうか。

ニコラ・テスラとツングースカの大爆発は関係ありません
2004.8.13

 ロシアのインタファクス通信によれば、シベリアのツングースカ地方でエーリアンの宇宙船の残骸を発見したと主張している科学者たちのグループがあるそうです。ツングースカ宇宙現象基金の科学者たちで、残骸は1908年にツングースカ川の近くに落下した地球外生命のつくった装置だということです。
 1908年6月30日、ツングースカで起きた大爆発は20世紀最大の謎として多くの科学者やミステリー好きの心をとらえてきました。爆発はすさまじいもので、2000平方キロの森林が破壊され、爆発の震動は何百キロも離れたところでも感じられたそうです。
 原因は隕石落下説が有力ですが、彗星説やエイリアン宇宙船落下説説などもあって、いまだに正確な原因は分かっていません。トンデモ説の中にはテスラの気象制御装置の暴走などといった説もありますが、まともな研究者には相手にされていません。
 こういうニュースのつねで多分、続報は出ないと思います。真夏の夜のミステリーとして楽しむことにしましょう。


東北大学、テスラタービンを使った太陽熱発電システムの開発に成功。
2004.8.3

 東北大学の斎藤武雄教授の研究グループが8月3日、きわめて発電効率が高い太陽熱発電システムの開発に成功したと発表しました。
 その発電効率は従来の太陽電池や燃料電池の1・5―2倍にも達するそうです。
 システムはきわめて小型で一般家庭にも設置可能といいますから、地球温暖化の防止に大いに役立ちそうです。将来はハイブリッド自動車への搭載も追求したいとのことです。
 発電のしくみは、太陽熱で温めた熱水で液体の代替フロンを120度以上に加熱、細いノズルからガスを高速で噴出させてタービンを回すというもの。いわゆる熱エンジンですね。発電効率は太陽電池方式の約8%に対して約20%と高効率です。
 さて問題は発電に使われるタービンです。新聞によれば、「直径約20センチで、厚さ0・1ミリのステンレス製ディスクを0・1ミリ間隔で100枚程度重ね合わせた構造」だそうです。テスラファンならピンときたはずです。これはまさにテスラ発明したブレードレスタービン(通称テスラタービン)の発展型ですよね。
 実は斎藤先生のテスラタービン研究は、先生から直接メールをいただいて以来、機会を見て紹介させていただいてきました。その先生の研究が実を結んだわけで、なんともうれしいかぎりです。
 長年の努力でこの画期的成果に到達した斎藤先生には、心の底からの祝福と賛辞を捧げたいと思います。


非電化もまた愉し。藤村靖之さんの「愉しい非電化」刊行。
2004.6.6

 電化生活の便利さに疑問を呈している発明家藤村靖之さんの著書「愉しい非電化」(洋泉社)が刊行されました。発明家の視点で環境問題やエネルギー問題に取り組んできた藤村さんは、現在の電化生活にはエネルギー効率の点で大きな問題があるといいます。
 電気のエネルギー効率は通常、発電効率や送電効率で考えられいますが、重要なのは実際に電気製品が行う仕事です。たとえば電気掃除機の仕事は床に落ちているゴミを吸い取って、ゴミ箱に捨てることです。これを人が手で拾って捨てる場合と比較すると、電気掃除機では、手で拾う場合のざっと二千万倍の仕事量になるそうです。
 電気掃除機の非効率は、モーターの力でゴミを吸い込むことにあります。同じものをストローで吸い寄せる場合と、吹いて飛ばす場合の力を比べてみれば、その不合理さを実感できるでしょう。
 このような非効率や不合理は他の電化製品にもあるといいます。藤村さんがこうした問題意識から取り組んできたのが、電気を使わない「非電化製品」というわけです。
 所長は藤村さんに直接お話をうかがったこともありますが、なにより発想がとてもユニークでおもしろく、感銘を受けた憶えがあります。でも、電気の帝王テスラが知ったら、なんと言うでしょうかね。


ケン・ラッセル監督のテスラ映画続報
2004.5.28

 ケン・ラッセルのテスラ伝記映画については、以前にもここでお伝えしましたが、まだ「pre-production」(脚本の仕上げ)の段階が続いているようです。ただ新情報もいくつかはいってきています。
 ひとつはタイトルが"Tesla and Katherine"から"The Life of Nikola Tesla"に変わったことです。これは脚本が恋愛中心から伝記寄りになった証拠ではないかと勝手に想像しています。
 また、イギリスの「サンディ・テレグラフ」紙によれば、脚本に対してエジソンの遺族が不満を表明しているようです。とくにこだわっているのがエジソンが電気椅子による死刑を奨励した下りとのこと。たしかに名誉なことではありませんからね。
「電流戦争」の死闘、いまださめやらぬといったところでしょうか。
 また、情報がはいりしだいお伝えします。


大友克洋「スチームボーイ」7月中旬公開
2004.5.18

 大友克洋原作「スチームボーイ」が全国東宝系で7月17日からロードショー公開されます。
 大友克洋さんといえばジャパニーズ・サイバーパンクの傑作「AKIRA」や「童夢」が思いだされますが、こちらは題名通りスチームパンクものです。
 サイバーパンクとスチームパンクが兄弟の関係にあることはSFファン、テスラ・ファンならよくごぞんじだと思います。傑作「ディファレンス・エンジン」の作者ウィリアム・ギブスンとブルース・スターリングを見ればわかるように、実際、作者も重なっています。大友さんが未来的な「AKIRA」や「童夢」と懐古的な「スチームボーイ」を描くのは少しも不思議ではないのです。
 予告編を見た限りでは期待充分の力作です。わたしの錯覚でなければテスラに似た科学者も出てきたような・・・・・・。公開が待たれます。
 ここで少し自己宣伝ですが、所長もディファレンス・エンジンの発明者チャールズ・バベッジの伝記(「バベッジのコンピュータ」)など、スチームパンク関連の本を何冊か書いてきました。興味ある方はこちらから。「新戸雅章著書」へ⇒


学研「大人の科学マガジン」No.4でテスラ小特集

2004.4.21

大人の科学マガジン
 ふろく付き趣味の科学ムックとして好評の「大人の科学マガジン」04号(4月21日発売)でテスラが特集されました。7ページほどの小特集ですが、電波の業績に焦点があてられているのと、ビジュアルな構成で読み応えは充分だと思います。所長も執筆、資料提供で協力しました。
 今号の付録は懐かしの鉱石ラジオ・キットです。所長も中学生の頃につくり、イヤホンから聞こえてきた音声に感激した覚えがあります。鉱石ラジオはいちばんシンプルなラジオですが、それだけにアンテナ、同調、検波といったラジオの基本原理がよくわかります。科学少年の昔を思い出したい人にも、これから科学に親しみたい人にもおすすめです。他の特集や記事もなかなか楽しそうです。
 同調用のバリコンを調整しながら、テスラの同調回路の発明を思う。こんなテスラファンならでは楽しみも味合えますよ。

「大人の科学マガジン」へ⇒


荒木飛呂彦「変人偏屈列伝」
3月19日発売


2004.3.26

変人偏屈列伝
 荒木飛呂彦・鬼窪浩久コンビによる「変人偏屈列伝」が刊行されました。
 タイトル通り歴史に残る、あるいは歴史に隠れた偏屈な変人、つまりは天才を取り上げた短編アンソロジーで、タイ・カッブ、康芳夫、コリヤー兄弟など、人選も素敵です。もちろんわれらがテスラも取り上げられています。
 タイトルは「エジソンを震えあがらせた天才二コラ・テスラ」。交流モーターを踏みつぶして怒り狂うエジソンの迫力に圧倒されます。これでは「テスラを震え上がらせたエジソン」ではないかというツッコミは置いといて、テスラファンにはお薦めの逸品です。
 なにより、ジョジョの荒木さんがテスラを描いてくれたことがうれしいではないですか。

2004年3月19日刊 ¥1,714
集英社
amazon.com.jpへ⇒


HIGHVOLTAGEの1stミニアルバム
3月3日発売


2004.3.11

ハイボルテージ
ジャケット写真

 北海道を拠点に活躍するインディーズバンド「HIGHVOLTAGE」の1stミニアルバムが3月3日発売されました。表紙はおなじみテスラの放電写真で、バンド名にはぴったりです。所長はビートルス世代で、最近の音楽シーンにはまったくうといので、音楽自体の評価は控えます。でも、テスラのパフォーマンスに負けないエネルギーは感じました。興味のある方はぜ一度聴いてみてください。
 今後、東京でのライブも予定しているとのことです。
 3月には荒木飛呂彦さんの「変人偏屈列伝」も出るようですし(詳細続報)、所長もメディアでの仕事を抱えています。薬試寺さんの活躍といい、テスラ人気は今年も確実に上昇中ですね。


「テスラコイル・イベント」続報

2004.3.9

薬試寺
薬試寺氏のテスラコイルによる放電

 テスラコイル・パフォーマー薬試寺美津秀さんが、3月20日(土)深夜より新宿のクラブでイベントを開催します。大型テスラコイルによるさまざまな放電パフォーマンスを見せながら、理論的・技術的な解説もするとのことです。
 薬試寺さんは昨年秋放送された「Mr.オカックの超魔術」にも協力していたテスラコイル・パフォーマンスの第一人者です。所長も過日、そのテストを実際に見せていただきましたが、テスラの拡大送信機を再現したパフォーマンスに感激しました。
 HPも開設されていますので、ご興味がおありの方はぜひどうぞ。Underground Journal⇒




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